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2020年09月16日

お絵描きコンテストへの参加

ひまわり・おひさまの小学生は毎年、出光こどもお絵描きコンテストに作品を応募しています。

低学年(1・2・3年)は笑顔をテーマに自画像など人物画を、高学年(4・5・6年)は活躍する石油をテーマに幅広い題材で自分が表現したい物を自由に描いてもらっています。

冬には入選作品と優秀作が展示されることもあり、ひまわり・おひさまの作品は毎年展示される子が増えていて、今年も!今年こそ!と子供たちのモチベーションがとても高い取り組みです。

 

今年で3回目の参加になりますが、子供たちは6月から夏休みにかけて少しずつ自分の作品を仕上げていきます。じっくりと取り組めるこの活動を通して、私たちスタッフがどのように子供たちと関わり、1つの作品を仕上げていくのか、その過程を今回はご紹介してみたいと思います。

 

低学年は最初は鏡を見て自分の顔ってどんなだろう?と、目、鼻、口をしっかり描く練習をしていきます。唇のカタチや、笑った時の歯の見え方などを鏡で実際に見て描くと、口は線1本では描けないことが瞬時にわかり、どの子も特徴が出てきます。同時に画用紙いっぱいに大きく描くように何枚も描いて練習しています。

 

次に全員テーマ決めをします。どんな場面を描きたいのか?何をしているところなのか?子供たちに聞きながら、パソコンで画像を印刷して見てみたり、図鑑などを参考にしてイメージができるようにしていきます。

イメージができると下書き用の画用紙に自由に描き始めるのですが、この下書き、1枚で完成する子はほとんどいません。

ある子は羊に餌をあげるところを描きたいと決まりました。最初に描いた絵を見てスタッフは感想を子供に伝えます。「羊と私を大きくしてみたらいいかも!」「背景なしで羊も顔だけにしてみる?」など構図の変更をアドバイスしていきます。

また、「こんなポーズならもっと楽しそうに見えるね」とポーズをとり、腕の角度や肩の位置、身体の動きまでこだわりアドバイスをしていきます。実際に描いて見せることはしませんが、この一言アドバイスが子供たちの絵を激変させることがあります。子供たちの絵が生き生きとしてくるのです。

 

画材についても、子供たちが難しく感じないよう細かい部分は色鉛筆やクレヨン、マジック、背景は水彩絵の具でと画材を使い分けて描いてもらいました。水彩画は筆の運び方、絵の具の色具合、色の重ね方など、スタッフも一緒に相談にのりながら完成していきました。

 

完成した作品はすでにコンテストに出品していますので、ここでは紹介出来ないのですが、どれもその子の個性あふれる素敵な作品に仕上がりました。下書きをちょっとだけ公開しますが、この段階でも十分な仕上がり具合ですよね。

 

完成した作品を見ていると、子供たちの持つ表現力の高さに気づかされます。発想が豊かでも、どう描いたらいいのかわからなかった子が、少しのヒントをもらうことで平面的だった絵が動き出す絵に変わっていく。その変化は子供たちの達成感や自信につながり、2年目・3年目になるとどんどんレベルアップしています。

 

 

 

 

日々の療育においても、題材だけを与えて、ただ、「やろう」ではなく、ヒントやアドバイス・感想を伝えたり、もっと良くなる方法、手段を一緒に考え、一緒に取り組むことで子供たちに変化をもたらす小さなきっかけになっていければと思っています。